ここ10年でのモバイル通信(携帯・スマホ)の技術向上及び発展は、想像を超えるレベルです。
携帯電話の3Gから数年でスマホが主流になり、比率もスマホが携帯を上回ってきています。
そんな中、スマホ本体実質0円に対して、国から規制が入り始めた頃と時を同じくして普及をし始めたのが、格安SIM・格安スマホです。
大手通信キャリア以外の業者からの販売で、月々の通信料金のコストダウンがウリですが、当然デメリットもあります。

・格安SIM・格安スマホについて

zwischenablage24格安SIMと格安スマホは同じものと考えている方も多いようですが、実際には似て非なるものです。

格安SIMとはスマートフォン・タブレットなどは、既存のものをそのまま使って、SIMカードのみを格安の通信プランで使用する事ができるものをいいます。

格安SIMには、音声通話対応SIMとデータ通信専用SIMの2種類があり、その名称の通り音声通話対応SIMは携帯番号を使った通話が可能で、データ通信専用は基本的に通話はできません。

データ通信専用SIMでも携帯番号では通話できませんが、IP電話での通話は設定により可能なものもあります。

月々の支払いは3G制限だと1000円以下のものもあり、通常のデータ通信料よりも格安になっています。

格安スマホとは、一般的なスマホよりもスペックを下げ、機能をある程度制限する事により価格を抑えて販売されているスマホの事で、スマホ本体とSIMカードのセット販売が基本です。

大手キャリア(docomo・au・softbank)とは別の事業者が、大手キャリアの通信網を借り受けて通信をしています。

この格安スマホの事業体を『MVNO』と呼び、一般的なキャリアを『MNO』と呼んでいます。

料金的には本体代金も含めて月々3000円前後で、一般的なキャリアの月々平均8000~10000円に比べてかなりお安くなっている為、変更を検討する人が増加する傾向にあります。

このように人気急上昇の格安SIM・格安スマホですが、通信・通話に関して問題はないのでしょうか。


・格安SIM・格安スマホで緊急電話(110番・119番)の通話は可能なのか。

zwischenablage25格安SIM・格安スマホに変更した際に、いざという時に通話はできるのかが気になっている方は、意外に多いようです。

試しにかけるわけにもいかないので、確かに心配はあるかもしれません。

格安SIMの場合ですが、音声通話対応SIMなら特に問題はありません。

通常のSIMカード使用時と同じように、110番・119番を押せば必ずつながります。

ただひとつ注意しなければならない事があります。

それは料金を安くする通話料半額アプリを使用する場合です。

通話料半額アプリの仕組みは、自分自身の電話番号の前に特定の番号を追加し発信する事で、半額にしています。

この方式の為、110番・119番の緊急電話と0120スタートのフリーダイヤル等にも発信する事はできなくなってしまいます。

格安SIMを契約する場合には、この点は十分気にかけておいてください。

データ通信専用の格安SIMは携帯番号での通話はできません。

IP電話での通話は可能ですが、インターネットを介しての通話では110番・119番の緊急電話へは通話ができなくなっています。

ただアプリによって110番にはデータ通信専用格安SIMでも電話をかける事はできますが、119番には電話をする事は不可になっています。

緊急時には110番からでも119番へ連絡はとってくれますが、基本的にはデータ専用では緊急電話にはかけられないと思って契約するようにしましょう。

格安スマホに関しては、音声通話対応SIMと同じと考えてもらって大丈夫だと思います。

基本的には110番・119番の緊急電話及びフリーダイヤルへの発信は、一般的スマホと変わりはありません。

先程記載した音声通信対応SIMと同様に、通話料半額アプリを使用する場合には緊急電話への発信が不可になる場合があります。


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どうしてもデータ通信専用SIMだけにして、緊急時に警察・消防署へ連絡をしたいという場合の方法について少しだけ紹介しておきます。

警察署への緊急連絡には、『緊急通報ナビ』というスマホ用のアプリがあります。

このアプリを使用すると、GPS機能が働くことで最寄りの警察署が瞬時で表示されます。

その表示された電話番号に通話アプリを利用し発信すれば警察署への連絡は可能となり、110番の代用になります。

消防署への連絡については、警察署と同じような『緊急通報ナビ』は現在のところありません。

こちらに関しては、アナログな対応になりますが、タウンページやインターネットで最寄りの消防署の番号を調べ、スマホの電話帳へ登録しておくのが良いでしょう。

格安SIM・格安スマホはスペック・機能・使用制限等もきちんと理解しておけば、月々の料金を安くしてくれる便利なアイテムです。

緊急電話としての役割を必要とする場合は、契約前に事業者に契約内容をしっかりと確認してから購入するようにしましょう。